VR体験型展示「スタン・サカイの世界 ~兎用心棒:二条城・忍者道場篇~」関連トークイベント
アメコミ「兎用心棒」の魅力

2017年4月17日
日  時
2017年4月15日(土)13:00~15:00
会  場
京都国際マンガミュージアム
参加
36名(府内11名 府外25/うち外国人11名)
料  金
無料(ミュージアム入館料別途必要)
主  催
京都国際マンガミュージアム/京都クロスメディア推進戦略拠点/京都府/京都市/公益財団法人京都産業21/京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進協議会/株式会社x10studio

ゲスト

スタン・サカイ(Stan Sakai)氏(『兎用心棒』作者)
1953年生まれ。日系アメリカ人3世。
京都で生まれ、ハワイ州に育ち、ハワイ大学で美術を学んだ後、カリフォルニア州パサデナにあるアート・センター・カレッジ・オブ・デザインに入学。セルジオ・アラゴネスのGroo the Wanderer等でレタリング担当し、アメコミ界でのキャリアをスタート。兎の侍の叙事伝『兎用心棒』の制作で人気を博す。老舗のマーベルコミックでも活躍。
「兎用心棒」は、マンガ界のアカデミー賞といわれるアイズナー賞を3回、ペアレンツ・チョイス・アワード、アメリカ図書協会賞、スペインのコミック界のハクスチャー・アワードなど内外で数々の賞を受賞。

プログラム内容

・トークイベント 「『兎用心棒』の魅力」
 (ゲスト:スタン・サカイ氏/聞き手:森脇清隆(京都府京都市文化博物館 映像情報室長・学芸員))
・サカイ氏によるライブドローイングイベント
・サイン会及び質疑応答
・VR体験

報告レポート

今回は京都国際マンガミュージアムでアメコミ『兎用心棒』を使ったVR体験が開催されることを記念して、ちょうど日本取材のために来日していた『兎用心棒』の作者であるスタン・サカイ氏を招いてのイベントが開催されました。
まず、トークイベントでは、『兎用心棒』の製作過程やエピソードなどを中心にサカイ氏にお話いただきました。日本の時代劇を描くきっかけとして幼少期に見た日本映画(七人の侍、子連れ狼、南総里見八犬伝など)やマンガ(手塚治虫など)からの影響を受けたことなどや、日本の文化・風習を詳細に描くために膨大な資料を読み込んで制作していることなどが明かされました。そして、今回VRコンテンツとして『兎用心棒』を楽しめることに対しては、3D化は初めてのことだけどすごく楽しみだと期待を寄せていました。
トーク終了後は、サカイ氏によるVR空間にドローイングを行うというパフォーマンスが披露され、サカイ氏が実際にキャラクターを描く様子が見られるということもあって、観客からも歓声や拍手が沸き起こっていました。
また、イベント終了後には16日から展示が開催される「VR体験型展示 スタン・サカイの世界 ~兎用心棒:二条城・忍者道場篇~」をいち早く体験できるコーナーも設けられ、VR空間の中で『兎用心棒』のキャラクターや精巧に作られた二条城の様子を楽しむ姿が見られました。

※「VR体験型展示 スタン・サカイの世界 ~兎用心棒:二条城・忍者道場篇~」は4月16日(日)~5月7日(日)のうちの土日祝開催(10:30~17:00) 
https://www.kyotomm.jp/event/eve_stansakainosekai/

記録写真