KCROP Creative meetup

2019年3月14日
日  時
2019年3月8日(金)13:00〜17:00/交流会18:00〜20:00
会  場
京都文化博物館 別館(京都市中京区三条高倉)
参加
103名
料  金
無料(交流会のみ参加費3,000円)
主  催
京都クロスメディア推進戦略拠点/京都府/公益財団法人京都産業21/京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進評議会

プログラム内容

クリエイティブトークセッション
「京都でクリエイティブを発信する-Baiyon×ほぼ日-」

(ゲスト)
Baiyon 氏(マルチメディア・アーティスト)
山下 哲 氏(株式会社ほぼ日 コンテンツプロデューサー)
(ファシリテーター)
タナカ ユウヤ 氏(株式会社ツナグム 取締役/繋ぎ手)

京都×○○ トーク
京都×AI「京都でAIとクリエイティブをつくる-VoiceApp Lab×LINE-」

(ゲスト)
コバヤシトール 氏(VoiceApp Lab主宰)
立花 翔 氏(LINE株式会社 テクニカルエバンジェリスト)
(ファシリテーター)
丸山 倫(京都府 商工労働観光部 ものづくり振興課 主事)
京都×地域「京都で地域とクリエイティブをつくる-シネマズギックス×笠置町-」
(ゲスト)
馬杉 雅喜 氏(映像作家・映画監督/株式会社シネマズギックス代表取締役)
小林 慶純 氏(笠置町役場 商工観光課長)
(ファシリテーター)
三輪 由美子(京都クロスメディア推進戦略拠点 コーディネータ)

プレゼンテーションタイム
・NPO法人AEYAC
・京都府
・株式会社クラウドクリエイティブスタジオ
・株式会社グラフィニカ
・株式会社コト
・株式会社Skeleton Crew Studio
・株式会社TIME and DESIGN
・株式会社D4A
・一般社団法人ドローン撮影クリエイターズ協会
・日新ドレスト株式会社
・Half Opera
・株式会社バイオーム
・株式会社舞扇堂
・モリカトロン株式会社
・株式会社ワントゥーテン
・株式会社ワンビリング

交流会

報告レポート

京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP)では、京都を拠点としている映画・映像、ゲーム、マンガ、アニメの制作に携わるクリエイター・企業の支援を通じ、ネットワークの構築を進めてきました。今回、年度の区切りにあたる3月にジャンルやフィールドの垣根を越えて交流いただく機会として「KCROP Creative meetup」を開催いたしました。
3つのトークセッションと16もの京都企業や団体によるプレゼン、交流会という盛りだくさんのプログラムを展開。
まずは昨年実店舗を京都に構えられ、「ほぼ日刊イトイ新聞」でおなじみの株式会社ほぼ日より山下氏を、マルチメディア・アーティスト、そして京都のゲーム企業有限会社キュー・ゲームスでもクリエティブディレクターとして活躍するBaiyon氏を迎えてのトークセッションです。京都の印象からコンテンツを発信することと地域との関係性など幅広くお話をいただいたのですが、特に後半の参加者参加の質疑応答のコーナーでは、日々多くのコンテンツを発信し続けるほぼ日が企画・コンテンツを決める上で基準とする4つの軸について山下氏が紹介する場面もあり、普段コンテンツの企画制作に携わる方々の熱心に聞き入る様子がとても印象的でした。
トークセッションの後半では、京都を拠点に活躍するクリエイターの方々とそれをサポートする企業や自治体の方を招いてのクロストークを行いました。まずは京都で活躍するエンジニアのコバヤシ氏とプラットフォームを提供する側であるLINE株式会社立花氏を迎えてのセッションです。冒頭、参加者にスマートスピーカーの認知度や保有の有無を尋ねるとまだまだ浸透していない様子で、まずはLINEClovaの実演からトークはスタートしました。生活に根付いたツールとしての活用を目指すClovaの性能や音声ユーザーインタフェース(VUI)について紹介いただいたのち、京都にいながら東京や大阪の案件を扱うことについて語られました。また、京都で映画制作を行う株式会社シネマズギックス 馬杉監督と馬杉監督がメガホンを取った『笠置ROCK!』の舞台である京都府笠置町の小林氏のセッションでは、『笠置ROCK!』の紹介から始まり、なぜ笠置町が町おこしのツールとして「映像」を選択したのか、映画制作を通しておこった町の変化などが紹介され、そして、馬杉監督からはヨソ者が町に入っていくポイントや制作資金の調達など、普段聞けない映画制作のエピソードをお話いただきました。分野やフィールドは違えどどちらも京都を拠点にしながら働く様々な形を提示したかたちとなり、京都を拠点に活動しつつも東京や大阪などの案件が多い参加者もいる中で、今後どのような働き方をするのかを自身の活動と合わせて考える機会になった方が多かったようです。
そして、後半のプレゼンテーションタイムでは、5分という短い時間の中で16企業・団体が熱いプレゼンを繰り広げられました。会場内に2ブース同時展開という形式だったので、参加者の方々には会場内を移動しながら興味のあるプレゼンを聞いていただきました。アニメ・映像・ゲームなどの制作企業だけでなく、支援団体やものづくり企業など幅広いジャンルの方にプレゼンテーションを行っていただいたことで異業種交流にふさわしいプログラムとなりました。
さらに、夜には会費制の交流会も開催し、前半でトークやプレゼンを行ったゲストも合流して参加者やゲスト同士、積極的に交流いただき、今後のビジネスチャンスや協業の相談をする様子も見受けられました。参加者からの満足度も高く、KCROPの集大成として開催することができたのは良い成果になったのではと思います。

記録写真