HISTORICA × XR 2020 開催決定!
現在、世界の映画祭でもVR部門が登場し360度映像の作品が制作され、出展されており、エンターテインメント以外の分野でもVR(仮想現実)、だけでなく、AR(拡張現実)、MR(複合現実)での広がりを見せ、またその技術や表現についてもそれぞれ垣根を越えつつあります。
私たちは古都、京都で世界で唯一の歴史をテーマにした映画祭・「京都ヒストリカ国際映画祭」との連動企画として、これまで3回にわたり、VRイベント「HISTORICA×VR」を開催してまいりましたが、今後はVR、AR、MR含む名称としてXRを使うことが相応しいと考え、本年度は「HISTORICA×XR」として開催いたします。
また本年度はCOVID-19の影響により、オンラインイベントでの開催となり、XR関連セミナーをオンライン開催させていただきます。
今回は技術のテーマと表現のテーマにてセミナーを予定しており、技術テーマからは、現在、国内外において、XRデバイスや、技術を活用した新たなコンテンツ体験の普及が進みつつある中、様々な映像作品で活用されているUnreal Engine4の技術に注目し、同エンジンの現在と今後に迫るセッションを予定しております。
また表現テーマからは、「XRを活用したアート表現 」としたインタラクティブな表現、 XRを活用したアニメ制作ツール「Ani Cast」の 最前線で開発についてや、第77回ヴェネチア国際映画祭にて、初めて日本人にてVR部門にノミネートされたクリエーターによるお話を予定しております。
是非この機会に最新XR作品、技術についてご聴講ください。
開催概要
開催名称:HISTORICA×XR 2020
開催日時:2020年11月8日(日) 13:00~17:30
開 催:オンライン
セミナー定員:定員100名(※セミナーは要事前申込。先着順)
※定員に達しましたので申込を終了しました。ありがとうございます。
参加費:無料
主 催:京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会、ITコンソーシアム京都(クロスメディア部会)、立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)、立命館大学映像学部中村研究室、京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP)、京都府、公益財団法人京都産業21、京都の未来を拓く次世代産業人材活躍プロジェクト推進協議会
13:00~13:05
オープニング
ご挨拶とセミナーの紹介
13:05~15:05
第1部:映像業界を切り開くUE4の最新テクノロジーとその実践
13:05~13:45
セミナー①
Unreal Engine 4 リアルタイムテクノロジーの映像への展開
【登壇者】
杉山 明 氏(Epic Games Japan Business Development Manager)
【講演概要】
Unreal Engineはハイクオリティなプリビズからバーチャルプロダクションに至るまで映像制作の様々なフェーズで活用されています。
Unreal Engineを使ったリアルタイムワークフローが映画・テレビ業界にどのような変化をもたらしているかについて、実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』等の事例も交えながらご紹介いたします。
13:50~14:30
セミナー②
シビック✕ エヴァンゲリオンコラボ CM
ゲームエンジンとBlender の活用事例
【登壇者】
堀内 隆 氏(株式会社グラフィニカ 映像ディレクター)
【講義概要】
Unreal Engine4とBlender、どちらのツールも殆ど実績の無いチームが、
なぜこの体制で制作しようと思い、どのようにしてCM映像を完成させたのか、
アニメ映像制作者の視点でやわらかく解説します。
14:35~15:05
ラウンドテーブル
【登壇者】
杉山 明 氏(Epic Games Japan Business Development Manager)
平澤 直 氏(株式会社グラフィニカ 代表取締役社長)
モデレータ
中村 彰憲 氏(日本デジタルゲーム学会 会長)
休憩
15:15~17:30
第2部:XRアートの最前線
15:15~15:55
セミナー① 『Beat』及び『Feather』に学ぶ伊東ケイスケ ワールドの作り方
【登壇者】
伊東 ケイスケ 氏(VRアーティスト)
【講義内容】
「Beat」「Feather」が完成するまでの紆余曲折を振り返ります。
「Beat」で心臓Hapticsを作品に取り入れるにあたり苦労した点や、「Feather」のインタラクションのアイデア、ストーリーブラッシュアップの経緯など。
また制作する中で感じたVR表現に関する気づきなどもご紹介できたらと思います。
16:00~16:40
セミナー② AniCast Makerが目指す未来のクリエーション
【登壇者】
近藤 義仁 氏(GOROman)(株式会社エクシヴィ 代表取締役社長)
【講義内容】
本公演ではFacebookでOculus Japanチームの立ち上げに参画したGOROmanこと近藤義仁が、株式会社エクシヴィが開発するAniCast Makerの目指すビジョン及びVR/ARの普及後の世界について、お話しします。
かつて8bitのパソコンが16bit、32bitそしてCUIからGUIへと進化したように、VR/ARの世界はSUI(空間ユーザーインターフェース)となり、次世代のコンピューティングプラットフォームになるでしょう。
その先にあるのは新しい映像制作や、直感的な制作の世界です。
©うたっておんぷっコ♪/©Gugenka®
©うたっておんぷっコ♪/©Gugenka®
16:45~17:15
ラウンドテーブル
【登壇者】
伊東 ケイスケ 氏(VRアーティスト)
近藤 義仁氏(株式会社エクシヴィ 代表取締役社長)
モデレータ
村上 雅彦 氏(株式会社Skeleton Crew Studio 代表取締役)
17:15~17:30
クロージング
細井 浩一 氏(ITコンソーシアムクロスメディア部会長)
ゲストプロフィール
杉山 明 氏
(Epic Games Japan Business Development Manager)
CGプロダクション、ソフトウェアメーカーなどを経て、2018年5月にEpic Games Japanに入社。ノンゲーム分野(建築、自動車、映像等)のセールスとして活動中。
堀内 隆 氏
(株式会社グラフィニカ 映像ディレクター)
アニメ撮影、編集を経て、現在は、映像演出全般に携る。直近の参加作品:劇場アニメ「HELLO WORLD」VFX
平澤 直 氏
(株式会社グラフィニカ 代表取締役社長)
早稲田大学法学部卒業。アニメーションプロデューサー。株式会社グラフィニカ代表取締役社長、アーチ株式会社代表取締役、株式会社YAMATOWORKS取締役、株式会社Yostar Pictures相談役。
伊東 ケイスケ 氏
(VRアーティスト)
VRアニメーション作家。インタラクティブなストーリーテリングに挑戦している。2020年に『Beat』が第77回ヴェネチア国際映画祭でノミネート。2019年にも『Feather』が同映画祭で招待上映。
近藤 義仁 氏
(GOROman)(株式会社エクシヴィ 代表取締役社長)
株式会社エクシヴィ代表取締役 社長 2010年株式会社エクシヴィを立ち上げ。2012年コンシューマー向けVRの先駆けOculus Rift に出会い、自らVRコンテンツの開発と普及活動をはじめる。並行して2014年〜2016年Oculus Japan Teamを立ち上げ、Oculus VR社の親会社であるFacebook Japan株式会社で国内のVRの普及に務め、パートナーサポート、講演活動を行う。個人でも”GOROman”としてVRの開発と普及活動を広く行う。2018年VRアニメ制作ツールAniCastを発表。東雲めぐ©GugenkaのSHOWROOM生配信に技術提供。エイベックスとアニメ制作のパラダイムシフトを目指すAniCast Lab.を設立。2019年DNPとバーチャルキャラクター接客サービスの共同開発を発表。著書「ミライのつくり方2020-2045 僕がVRに賭けるわけ(星海社)」
中村 彰憲 氏
(日本デジタルゲーム学会 会長)
立命館大学映像学部教授、日本デジタルゲーム学会会長。主な著作に『中国ゲーム産業史』『中国ゲームビジネス徹底研究』『グローバルゲームビジネス徹底研究』『テンセントVS. Facebook世界SNS市場最新レポート』。
村上 雅彦 氏
(株式会社Skeleton Crew Studio 代表取締役)
株式会社Skeleton Crew Studio 代表取締役。日本インディペンデントゲーム協会 理事。
1980年滋賀生まれ。日本のデザイン専門学校を卒業後、渡米。Academy of Art Universityを卒業後、ゲーム業界へ。2009年に帰国、京都のゲーム開発会社で、複数の任天堂タイトルにアーティストとして参加。プロデューサー、子会社の代表などを経て、2016年自身の会社『株式会社Skeleton Crew Studio』設立。ゲーム開発を核に、VR/ARなど様々な分野で新しい挑戦を展開中。
京都クロスメディア推進戦略拠点
e-mail:kyoto-xr@crossmedia.kyoto