「HISTORICA XR」は京都で世界唯一の「歴史」をテーマにした映画祭、
「京都ヒストリカ国際映画祭」とのIT連動企画として毎年開催しております。
これまで本イベントではXR映像、コンテンツの制作・開発以外にもXR制作・開発支援ツール、NFT、メタバース、ヴァーチャルプロダクションなど「実質的な社会展開としてのXR」を探求するためのシンポジウムを企画してまいりました。
今年度の「HISTORICA XR」のテーマは「ザ・メタバースコミュニティ」です。
昨年度のテーマであった「バーチャルプロダクションプロジェクト」や「NFTとアート」を今年はさらに発展させ、メタバースを活用したコミュニティ活動は今後どうあるべきなのかを考えます。実際に今メタバースやNFTを使ったプロジェクトを進めている方をゲストに迎え、それぞれのプロジェクトの説明や意見交換をセッション形式にてお伝えしていきます。
また昨年好評だったHISTORICA特別映像セミナーとして、バーチャルプロダクション最前線の動向を紹介するセミナーを今年もご用意しております。
年々加速するXRテクノロジーの動向を「HISTORICA XR」でぜひご聴講ください。
開催名称 | HISTORICA XR |
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開催日時 | 2022年11月5日(土) 13:00〜17:30 ※オフライン会場は10分前より受付開始となります。 |
オフライン会場 | 京都文化博物館 別館1F |
オンライン配信 | オンライン配信予定はありません。 |
定員(オフライン) | 100名 |
参加費 | 無料 |
主 催 | 京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会、ITコンソーシアム京都(クロスメディア部会)、立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)、立命館大学映像学部中村研究室、 京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP)、京都府、公益財団法人京都産業21、京都の未来を拓く次世代産業人材活躍プロジェクト推進協議会 |
【講演概要】
コロナ禍は、あらゆる分野でDXイノベーションをスピードアップさせ、世界は大きく変化しようとしています。
映像制作の世界でも「バーチャルプロダクション」が将来の映像制作手法となる未来予想図が描かれ、日本においても「バーチャルプロダクション」の胎動が始まっています。
日本の映像業界のトップランナーとして、「バーチャルプロダクション」の実装に歩みを進めているのが、NHK大河ドラマチームです。
大河ドラマ=時代劇のDXに挑む同チームの動向は、「時代劇まるっとデジタル大作戦(まるデジプロジェクト)」を2020年に立ち上げ、同じく時代劇のDXを目指す京都の映像産業にとって大きな力添えとなります。
本講演では、NHK大河ドラマチームから同局のDX推進の最前線にいる石原渉氏を招いて、「バーチャルプロダクション」の現在とこれからについて語っていただきます。
2023年 NHK大河ドラマ「どうする家康」
【導入紹介】
永島 聡 氏 まるデジプロジェクト ㈱松竹撮影所
【講演登壇者】
石原 渉 氏
日本放送協会 放送技術局 制作技術センター
制作推進部
2001年にNHKに入局。オンライン編集やビデオエンジニアの経験を経て、CG・VFX業務に従事。 携わった番組はスペシャルドラマ「坂の上の雲」・大河ファンタジー「精霊の守り人」のVFX制作や、 大河ドラマ「いだてん」のVFXスーパーバイザーなど。現在はバーチャルプロダクションによるドラマのDX制作を推し進めている。
【セッション概要】
本セッションは、日本発のメタバースNFTプラットフォーム「Conata」とそのプロジェクト「Metaani」の運営チームから、NFTアートの取組についてお話頂きます。アートにとってNFTはどんな価値があるのか、AIアートの登場によりNFTアート市場とアートのレアリティにどのような影響が予想されるのか。メタバース、XR、NFTとクリエイターのミライについてセッション頂きます。
【モデレータ】
村上 雅彦 氏 Skeleton Crew Studio CEO
【登壇者】
福永 尚爾 氏
BeyondConcept,Inc CEO
モバイルゲーム会社グラニ CTO、VPoEを歴任。 数百万人規模のモバイルゲームを複数排出。 同社事業売却後、NFTとメタバースの可能性を感じ NFTネイティブなメタバース Conataを開発、運営を行う。 メタバース上で実施された国内最大規模のNFTアートの祭典 CryptoArtFesの主催者でもあり アートや音楽などのカルチャーにも造詣がある。
近藤 義仁 氏(GOROman)
株式会社エクシヴィ代表取締役社長
VRエヴァンジェリスト
小学2年生の時にパソコンに出会いプログラミングを独学で学ぶ。その後上京しサミー(現セガサミー)入社。コンシューマーゲーム開発を行う。
2014年にFacebook(現Meta)にエンジニアと入社し、VRの普及に努める。
現在はVRにとどまらずFPVドローンなど多くの技術を広めている。最近思う趣味は旅行とネイルと料理。
著者「ミライをつくろう!」
【セッション概要】
本セッションでは、90年代に世界的に評価をうけたCGアートのNFT化といった過去のデジタルカルチャーの保存という視点での取り組みや、NFTを活用した地域活性化の取組について、CGアーティストと映画監督が双方の視点からその実践的な取り組みについて解説します。
【モデレータ】
中村 彰憲 氏 立命館大学ゲーム研究センター センター長
【登壇者】
北原 聡 氏
CGアーティスト/立命館大学 映像学部 映像学科 教授
株式会社ナムコ、ハリウッド映画の美術部門を経て株式会社セガ・エンタープライゼスにて’93年よりCG制作開始。 5年連続でSIGGRAPHに入選したほか、London Effects & Animation Festival、NICOGRAPH、Art Futuraなどでの入選歴多数。愛知万博では「能・狂言」とコラボレーションした大型CG映像を制作。 現在、CGアート草創期に生まれたこれらの作品のNFT化に取り組んでいる。
瀧川 元気 氏
株式会社Studio-884.Pro代表取締役/映画監督プロデューサー
大阪出身、立命館大学映像学部第一期卒。 在学中に、山田洋次監督指導のもと製作された映画『京都太秦物語』に参加。卒業後は、 三池監督の映画『一命』『逆転裁判』『愛と誠』に助監督として従事しキャリアスタート ShortShortFilmFestival作品やBS NHKでのドラマ、日本酒をテーマにした映画『恋のしずく』のプロデューサーを務め、 2020年には大阪奥河内を舞台にした映画『鬼ガール!!』でプロデューサー・監督として全国公開デビューを果たす。
【セッション概要】
本セッションではNFT技術を活用したプロジェクトを2つご紹介します。
1つ目は、NFTを活用した街づくりプロジェクト「NEO KYOTO NFT ARTs」について
NFTを活用した街づくりとはどのようなプロジェクトなのか概要をお話頂きます。
2つ目は、京都の伝統工芸である西陣織のNFTを活用した取り組みを、元禄元年(1688年)より京都西陣にて織物業を生業とされている株式会社細尾様よりご説明頂きます。
京都を舞台に新しい挑戦を展開している2つのプロジェクトがどのような課題、未来図を持っているのかぜひご聴講ください。
【モデレータ】
村上 雅彦 氏 Skeleton Crew Studio CEO
【登壇者】
磯野 太佑 氏
SMBC日興証券 Funder Storm
学生時代より学業の傍らチェリストとして活動。手の故障もあり28歳で証券会社に新卒入社。 投資銀行部門にて8年間国内外のM&Aや資金調達をアドバイス。主に飲料食品業界を担当。 現在は社内でオープンイノベーションチーム「Funder Storm」を立ち上げ日本の未来を変革するエコシステムを生み出す活動を推進。 京都でもアート×次世代街づくりをテーマにNEO KYOTO NFT ARTsを立ち上げている。
細尾 真孝 氏
株式会社Hosoo 代表取締役
1978年生まれ。1688年から続く西陣織の老舗、細尾12代目。 大学卒業後、音楽活動を経て、大手ジュエリーメーカーに入社。 退社後フィレンッェに留学。2008年に細尾入社。 西陣織の技術を活用した革新的なテキスタイルを海外に向けて展開。 ディオール、シャネル、エルメス、カルティエの店舗やザ・リッツ・カールトンなどの5つ星ホテルに供給するなど、唯一無二のアートテキスタイルとして、世界のトップメゾンから高い支持を受けている。 また、デヴィッド・リンチやテレジータ・フェルナンデスらアーティストとのコラボレーションも積極的に行う。 2012年より京都の伝統工芸を担う同世代の後継者によるプロジェクト「GO ON」を結成。国内外で伝統工芸を広める活動を行う。 日経ビジネス「2014年日本の主役100人」、WWD「ネクストリーダー 2019」「2021 Forbes JAPAN 100」選出。 2021年初の著書「日本の美意識で世界初に挑む」を上梓。
【セッション概要】
本日の総括的な位置づけとなる本セッションでは、これまでメタバースについて研究を推進された立命館大学映像学部教授でITコンソーシアム京都参事でもある細井浩一教授をモデレータに、メタバースのコミュニティの将来像や京都の地を利を活かした戦略について各登壇者の視点からそれぞれ伺っていきます。
【登壇者】
セッション①~④の登壇者
【モデレータ】
細井 浩一 氏 立命館大学映像学部教授/ITコンソ―シアム京都参事
細井 浩一 氏 立命館大学映像学部教授/ITコンソ―シアム京都参事
村上 雅彦 氏
株式会社Skeleton Crew Studio
代表取締役/
一般社団法人日本インディペンデント・
ゲーム協会 理事
2001年に渡米。サンフランシスコの美術大学を卒業後、ゲーム業界へ。 2009年に帰国し、京都のゲーム会社に就職。2016年に独立し「株式会社Skeleton Crew Studio」を設立。 ゲーム開発を核に、VR/AR、バーチャルイベントシステム、NFT、などの様々な分野で新しい挑戦を展開中。
中村 彰憲 氏
立命館大学ゲーム研究センター
センター長
立命館大学映像学部教授、立命館大学ゲーム研究センターセンター長。 主な著作に『中国ゲーム産業史』『中国ゲームビジネス徹底研究』『グローバルゲームビジネス徹底研究』『テンセントVS. Facebook世界SNS市場最新レポート』。
細井 浩一 氏
立命館大学映像学部教授
伝統芸能から近年のポップカルチャーにいたる様々な日本文化資源を総合的なデジタルアーカイブとして確立し、地域および産学公連携に立脚する新しい社会ビジネスモデルと連動させることによるコンテンツ分野の活性化に関心を持つ。
デジタルゲームの長期保存に取り組むゲームアーカイブ・プロジェクトは、産学公連携によるゲームの包括的な社会的保存活動として1990年代後半から現在まで継続している。主な著書に『ファミコンとその時代』NTT出版、などがある。
【リンク先】
細井研究室ウェブサイト
http://www.hosoik.net/
※近隣に駐車場はございませんので、公共交通機関をお使いの上お越し頂きますようお願いいたします。
本イベントの感染対策については
同施設内で開催される京都ヒストリカ国際映画祭のページをご確認ください。
https://historica-kyoto.com/join/