KCROPアニメ・ゲーム業界クリエイティブセミナー
小田部羊一氏トークショー〜ハイジからチエ、そしてマリオへ〜

2018年11月26日
日  時
2018年10月13日(土)13:00〜16:30(受付12:30 開始)
会  場
京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール(京都市中京区烏丸通御池上ル)
参加
137名
料  金
無料
主  催
京都国際マンガミュージアム/株式会社ワンビリング
共  催
京都クロスメディア推進戦略拠点/京都府/公益財団法人京都産業21/京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進評議会

講師

小田部 羊一 氏(キャラクターデザイナー・アニメーター)
藤田 健次 氏(株式会社ワンビリング 代表)
應矢 泰紀 氏(京都国際マンガミュージアム 研究員)

プログラム内容

第一部
高畑勲氏と共に ハイジ・三千里〜じゃりン子チエ 劇場版
第二部
アニメからゲームへ 任天堂での21年間

報告レポート

『アルプスの少女ハイジ』などアニメ史に残る作品のキャラクターデザイナー、アニメーターとして活躍後、任天堂に入りマリオやポケモンなどのデザイン開発に携わった小田部羊一氏よりお話を伺いました。
まず第一部では、アニメ業界でのお話として、『どうぶつ宝島』での波の表現や『じゃりン子チエ 劇場版』でのチエの目の表現などの作画技術におけるマンガ的表現についてお話いただきました。スクリーンに映しながらの具体的な説明のほか、当時のアニメ業界のエピソードなども織り交ぜながらのお話に参加者の皆さんも興味深く聞き入っている様子でした。
第二部では、主に任天堂に所属されてからのゲーム業界での活躍についてお伺いしました。東映動画(現:東映アニメーション)の同期の池田宏氏に誘われゲーム業界に足を踏み入れた経緯やマリオのデザイン制作秘話はもちろんのこと、東京を拠点にする小田部氏が毎週出張で京都に通われていたことや任天堂のクリエイターや技術者の方々とのやりとりなど普段聞くことのできない内容も飛び出し、一緒に登壇いただいた藤田氏や應矢氏からも驚きの声が上がる場面がありました。
そして、最後の質疑応答では現役クリエイターやこれからクリエイターとして働き始める学生からの質問にも心優しく回答されており、有意義な講演会となりました。

記録写真