HISTORICA×VR 2018

2018年11月28日
日  時
2018年10月27日(土)11:00〜17:30
会  場
京都文化博物館 別館(京都市中京区三条高倉)
参加
73名
料  金
無料
主  催
ITコンソーシアム京都(クロスメディア部会)/KYOTO V-REX実行委員会/京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会/立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)/京都クロスメディア推進戦略拠点/京都府/公益財団法人京都産業21/京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進評議会
共  催
IGDA関西
協  賛
TSUKUMO

プログラム内容

講演
①VRによる剣劇とそこから生まれるニュー・エキスペリエンス~VR専用新作RPG「ガルガンチュア」制作秘話~
(新 清士 氏(株式会社よむねこ代表取締役・株式会社Tokyo VR Startup 取締役))
②「VR技術で興すアニメ制作革命-Vチューバーに留まらない「AniCast」の制作フローとその具体例」
(近藤 義仁 氏(株式会社エクシヴィ 代表取締役)
 室橋 雅人 氏(株式会社エクシヴィ ビジュアルディレクター)
 (モデレータ)荒木 ゆい 氏(株式会社エクシヴィ グローバルビジネスディベロップメントマネージャー))
VR展示ブース
・株式会社クラウドクリエイティブスタジオ
・グランディング株式会社
・株式会社Skeleton Crew Studio
・株式会社よむネコ
・立命館大学

報告レポート

今年で2回目となるHISTORICA×VR。今回は、2つの講演とVR展示体験ブースの展開で開催しました。
まず一つ目の講演では、VRならではの剣戟体験を実現させたVR専用新作RPG「ソード・オブ・ガルガンチュア」を手がけた株式会社よむねこの新氏にお話いただきました。本作品に用られた最新VR技術を中心とした解説の中でも、とりわけ「VR酔い対策」については非常に興味深いものでした。VR作品全般の課題として挙げられる「VR酔い」ですが、「VR酔い対策は盛り込めば盛り込むほど効果はある」と新氏は述べられ、本作品でのVR酔い軽減手法について具体的なシーンを挙げながら説明いただきました。また、制作秘話に合わせて東京でVR開発企業のスタートアップ事業も行っておられるので、最新のVR開発状況についてもお話いただき、業界の動きなどについてもご講演いただきました。
そして、二つ目の講演では、VRアニメ制作ツール「AniCast」の活用とその展開について株式会社エクシヴィの近藤氏と室橋氏にお話いただきました。「AniCast」の基本的な紹介から直感的なクリエイションがもたらす今後のアニメーション制作・配信の変化まで幅広い話題で、講演の最中に同社の荒木氏によるデモンストレーションなども行われ、参加者の方々は熱心に聞き入っておられました。
さらに、HOSTORICA×VRでは展示ブースも展開し、多くの来場者にVRを体験いただきました。登壇いただいた株式会社よむねこと京都の企業4社によるVR開発展示ができ、企業の周知なども含めPRの場となりました。
京都にはVRに関わる団体がなく、表現、展示できる場が無いというのが、2年前の京都でのVRの現状でしたが、この2年V-REXとして京都のイベントとして開催していくことで、VR開発の相談窓口、また京都で行う数少ないVRセミナーとして周知されるようになり、参加者もほぼ毎回定員に近い形で参加していただけるようになりました。今後はさらにVR開発企業と異業種が交わる方向へと強く方向性をシフトしていければと思います。

記録写真