平成30年度映画字幕ワークショップ ~字幕翻訳現場を体験できる2Days入門ワークショップ~

2018年11月30日
日  時
2018年11月3日(土)14:00〜18:30(受付13:30 開始)
2018年11月11日(日)12:00〜17:00(受付11:30開始)
会  場
京都文化博物館 別館2F会議室(京都市中京区三条高倉)
参加
23名
料  金
無料
主  催
京都クロスメディア推進戦略拠点/京都府/公益財団法人京都産業21/京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進評議会

講師

設楽 光明 氏(ホワイトライン ディレクター)
岩橋 悟志 氏(ホワイトライン 字幕ディレクター)
藤原 由希 氏(翻訳者)
古俣 智子 氏(株式会社フェイス 映像事業部)

プログラム内容

1日目(11/3) 「字幕翻訳・制作の基礎講座、プロの翻訳者によるトーク」
・字幕制作環境の変化、業界の現状について
・字幕制作のルールや翻訳の基礎について
・女性翻訳者によるトーク
 京都在住で活躍するプロの女性翻訳者が、仕事の面白みや実際の働き方を語る
2日目(11/11) 「字幕翻訳・制作についてのケーススタディ」
・字幕ソフトウェアを用いた制作実演
 実際に題材映像に字幕をつけていただき制作フローを体験。細かな注意点やノウハウを学ぶ
・字幕の現場紹介
 映画祭や連続ドラマなど劇場で公開される作品以外で使われる字幕について紹介
・求められる翻訳者像/ 字幕の勉強法
 字幕ディレクターの目線から、現場で求められる字幕翻訳者としての資質や、オススメの字幕勉強法を紹介

報告レポート

今年で5回目を迎えた本セミナーですが、はじめての試みとして1日目を京都ヒストリカ国際映画祭の開催期間中に実施。早期申込特典として映画祭で上映する作品1本へのご招待制度を設けました。
1日目のワークショップでは、字幕ディレクターから映像翻訳の歴史や現場について紹介があり、その後、昨年度のトライアル合格者から長編映画1本の翻訳に関ってみた感想や本事業全体についてのコメントをいただきました。中でも、トライアルコースでの提出課題に対する講師によるキメ細やかなチェックバックが好評でした。またプロの女性翻訳者の方には、配信作品の増加における翻訳料への影響や、スキルアップを目的とした翻訳者同士のネットワークの話などのお話を語っていただきました。2日目には、プロが使用している字幕制作ソフトウェア(Babel)に実際に参加者に触れて、字幕翻訳の基礎から実践まで幅広く学んでいただきました。 昨年度のアンケートでの意見を活かし、実際に翻訳作業に挑戦する時間を長めに設定し、自分の訳と講師の訳を比べてみるなどして翻訳の面白さ・難しさを感じていただきました。次のステージとして「トライアルコース」を用意しており、審査合格者には、字幕翻訳者としてのキャリアづくりの支援として次年度の京都ヒストリカ国際映画祭で長編映画1本の字幕翻訳を行っていただきます。

記録写真