「HISTORICA X 2023」 ~DX化と生成AIによる新次元EIZOの時代~
- 日 時
- 2024年1月28日(日) 13:00~17:30
- 会 場
- 京都文化博物館 本館 6F
- 参加者
- 参加申込数:32名
- 料 金
- 無料
- 主 催
- 京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会 / ITコンソーシアム京都 / 立命館大学ゲーム研究センター(RCGS) / 京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP) / 京都府、公益財団法人京都産業21 / 京都の未来を拓く次世代産業人材活躍プロジェクト推進協議会
プログラム内容
登壇者
・NHKメディア総局 第3制作センター 「どうする家康」 制作統括
村山 峻平様
・日本大学 文理学部 情報科学科准教授/次世代社会研究センター(RINGS)センター長
大澤 正彦様
・テレビ朝日 コンテンツ編成局メタバース部
織田 笑里様
・映画プロデューサー
伊藤 主税様
・株式会社AI Frog Interactive 代表取締役CEO
新 清士様
・ゲームAI設計者、グラフィック・クリエイター/モリカトロン株式会社代表取締役/
筑波大学非常勤講師
森川 幸人様
・株式会社エクシヴィ 代表取締役
近藤 義仁様
・立命館大学ゲーム研究センター センター長
中村 彰憲様
・立命館大学映像学部教授
細井 浩一様
スケジュール内容
13:05-14:05(60分) 特別セミナー
プロデューサーが挑んだバーチャルプロダクション~NHK大河ドラマ「どうする家康」での挑戦~
日本の実写ドラマ制作で、初めて本格的にバーチャルプロダクションを導入したNHK大河ドラマ「どうする家康」にて制作統括という立場としてチーム運営およびマネージメント全般を担当したプロデューサーの視点で、今回の取組みを語っていただきました。
14:15-15:15(60分) セッション①
「心揺さぶる作品をAIは作れるのか?-映像制作のDXと創造のゆくえ」
脚本、映像、音楽、ロケーションなどいくつもの構成要素を組み合わせる映像制作の現場においてAIはどのように活用され始めているのか、今後のどのような可能性をもたらすかを対話型AIの研究者である大澤様からお話しいただきました。
15:20-16:20(60分) セッション②
「生成AI普及期におけるAIを活用したクリエイティブの現状と展望」
ゲーム業界で最前線で活動する2人のクリエイターにより、生成AIの現在の活用状況、浮上している課題、将来の展望についてコンテンツ制作における新たな可能性を探りながら解説していただきました。
16:30-17:30(60分) ファイナルセッション
「EIZO DXを実現するために」
映像業界のDX化をテーマにCESの最新事情など全登壇者様にてパネルディスカッションを行いました。
17:30-17:40(10分) クロージング
細井様のビデオメッセージにてクロージングとなりました。
報告レポート
今回で7回目の開催となり、今年も「京都ヒストリカ国際映画祭」との連動企画として開催し、名前も「HISTORICA XR」から「HISTORICA X」と変更いたしました。名称変更の理由としては、映像業界としてXR関連のテーマだけでなくAI,NFTなどの他の技術のテーマも扱うことになりXRよりもクロスメディアする意味での「X」(クロス)のほうが適当であると考え変更しています。
また内容につきまして、まずNHK様で初めて本格的にバーチャルプロダクションを導入したNHK大河ドラマ「どうする家康」の制作での取り組みや苦労について、制作統括の村山様にご講演頂きました。 ご本人も「どうする村山」と揶揄されていましたが、ヴァーチャルプロダクションの利点や、苦労したお話を講演いただきました。
次に、セッションは続けてAIをテーマにした作品となっており、セッション①では、「心揺さぶる作品をAIは作れるのか?」というタイトルにて、テレビ朝日 コンテンツ編成局メタバース部の織田 笑里様、映画プロデューサーの伊藤 主税様からAIが今映像業界にどのように使われているのか、お話頂き、またそれをどのようにAIが今後関わっていくのかをAI研究の専門家である、日本大学 文理学部 情報科学科准教授であり、次世代社会研究センター(RINGS)センター長の大澤 正彦様にお話頂くという内容でセッション頂きました。
セッション②では昨今話題となっている画像生成AIを使ったゲーム作品を作っている、株式会社AI Frog Interactiveの新 清士様に実際に画像生成AIで作ったイラストや背景などをスライドでお見せしながら、現在のゲーム業界でのAI技術での使われ方、進化をお話いただきました。またゲームAIの第一人者でもある、モリカトロン株式会社代表取締役 森川 幸人様にも自社で使っている画像生成AIの作品や、今後どのような使用が予想されるかについてお話頂きました。
最後は、ファイナルセッションということで、全登壇者様のディスカッションをお話いただきつつ、セッションから参加頂いた株式会社エクシヴィの近藤様から、日本ではまだ未発売だったAppleVisionProについてのお話から今後のXRの展開についてお話いただき、今後のAIに期待すること、懸念されることについてお話頂きました。
7回目となりましたが、これまででもっとも情報が濃い内容でありそれだけ登壇者の方も映像とAIの研究に期待をされているのだと感じました。来場者の方も積極的な質疑応答をされており今後AIについての使い方は動向が注目されていくだろうと感じる内容となりました。