若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC) 設立記念イベントin京まふ
京都国際マンガ・アニメフェア2016の期間中、京まふをより一層充実させる企業・団体の増加、人材育成を促し、京都のコンテンツ産業の振興及び岡崎地域の活性化につなげるため、今年5月に京都で設立しました「特定非営利活動法人若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC = エイヤック)」の設立発表会と記念セミナーを開催いたします。
参加に関して
日時平成28年9月18日(日) 11:30~15:00
費用設立発表会:京都国際マンガ・アニメフェア入場券(1,200円)が必要/記念セミナー:無料
定員設立発表会:なし/記念セミナー:50名・先着順
概要
セミナーでは、クラウドファンディングで制作資金を調達し「地下鉄に乗るっ」のアニメを制作中の株式会社魚雷映蔵の佐野リヨウタ氏、Kickstarterなど海外クラウドファンディングの支援サービスを行う株式会社オーサムジャパンの金野太一氏、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」で監督デビューした株式会社ライデンフィルム京都スタジオ室長の坂本一也氏らをお招きし、新しいコンテンツ制作の事例や未来像、アニメ業界のキャリア形成、アニメ産業・文化と京都などをテーマに語って頂きます。
また、出展ブース(ブースNo.3)ではアニメ制作プロセスの紹介、現在プロで活躍する方々が就職活動時代に作成したポートフォリオを集めて制作した小冊子の展示・販売など、若年層のアニメ制作者やアニメ業界を目指す若者のキャリヤ形成に役立つ情報発信を行います。
■イベント1
「若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC)」 設立発表会
【開催日時】
平成28年9月18日(日) 午前11時30分~12時
【会場】
京都国際マンガ・アニメフェア「みやこめっせ会場」地下1階 オープンステージ
【内容】
・AEYAC設立趣旨や活動内容、ロゴの紹介
・プロで活躍する会員の自己紹介、作品紹介、AEYACでの活動内容の紹介
・過去に作ったショートアニメの上映
・記念セミナーの案内
【登壇者】
秋吉亮氏(AEYAC発起人、理事長)
浜津守氏(アニメーション演出家、大手前大学メディア・芸術学部教授)
坂本一也氏(アニメーション監督、株式会社ライデンフィルム京都スタジオ)
糸曽賢志氏(アニメーション監督・映像監督、AEYAC理事、大阪成蹊大学芸術学部教授)
■イベント2
記念セミナー「アニメ産業の未来と京都」
【開催日時】
平成28年9月18日(日)午後1時~3時(受付開始12時30分~)
【会場】
京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) 京都市美術館 講演室
<第1部>
13:00~13:55 グローバル・クラウドファンディングの可能性と事例
・株式会社魚雷映蔵の「地下鉄に乗るっ」、KENJI STUDIOの「サンタカンパニー」の事例紹介
・株式会社AWESOME JAPANの海外クラウドファンディング支援サービスの紹介、約8億円の資金調達に成功した「シェンムー」の事例紹介 等
登壇者:佐野リヨウタ氏(「つめあと残すアニメ。」株式会社魚雷映蔵 代表 / プロデューサー)
金野太一氏(株式会社 AWESOME JAPAN 代表)
進行役:糸曽賢志氏
<第2部>
14:00~14:55 アニメ業界の仕事とキャリア形成
アニメ業界において新しい枠組みにチャレンジしている株式会社ライデンフィルムの設立に関わった岩城忠雄氏、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」で監督デビューした同社京都スタジオ室長の坂本一也氏による、アニメ業界の仕事、アマチュアから現在に至るまでのキャリア形成に関するエピソードトーク 等
登壇者:岩城忠雄氏(アニメ制作 大阪成蹊大学非常勤講師)、坂本一也氏
進行役:糸曽賢志氏
【主催・協力】
京都クロスメディア推進戦略拠点(KCROP)、京都府、京都市、
特定非営利活動法人若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC)、
公益財団法人京都産業21、京都次世代ものづくり産業雇用創出プロジェクト推進協議会
講師情報
秋吉 亮氏 (AEYAC発起人、理事長)
本業はアニメ業界外のサラリーマン。
休日など余暇を活用しながらNPO法人若年層のアニメ制作者を応援する会の理事長職を務める。高校2年のとき(2007年)にアニメーター志望者と交流を持ち、アニメーターの労働問題について研究を始める。学生時代よりラ・レボ、COROMO、グラフィックパークといったサークルを設立し、若年層のアニメ制作者を応援する活動を行う
糸曽 賢志氏 (アニメーション監督・映像監督、AEYAC理事、大阪成蹊大学芸術学部教授)
映像監督、大阪成蹊大学教授。スタジオジブリの宮崎駿監督に師事後、実写アニメを問わず作品を発表。劇場アニメ「夢みる機械」の演出、「SMAPコンサートツアー」映像の監督、劇場版「進撃の巨人」のプロデューサー、劇場アニメ「サンタ・カンパニー」の総監督など手がけており、監督作品は「カンヌ国際映画祭」等で評価されている。クラウドファンディング活用した作品製作に造詣が深く、累計調達金額は8億円以上。
岩城 忠雄氏 (アニメ制作 大阪成蹊大学非常勤講師)
1980年京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2004年 より商業アニメーション制作に従事。当初監督を志し、株式会社ぴえろ、株式会社マッドハウスにて制作進行職、制作デスク職を経験した後、 『逆境無頼カイジ』にて演出助手となるも挫折。株式会社ロボットコミュニケーションズにて短編アニメーション制作に従事した後、転向。株 式会社シャフトにてプロデューサーとなる。担当作に『荒川アンダー・ザ・ブリッジ』『魔法少女まどか☆マギカ』。また、2013年度より大阪成蹊大学芸術学部にてアニメーション制作に関する概論を担当する。
金野 太一氏 (株式会社 AWESOME JAPAN 代表)
2013 年に株式会社AWESOME JAPAN を設立し、日本のマンガ、アニメ、ゲームなどコンテンツのローカライズ事業をスタート。その後、2014 年7 月より世界最大クラウドファンディングサービスであるKickstarter を日本からも挑戦できる支援サービスを開始。2016 年6 月よりDMM.com 社と提携し「DMM Starter」としてサポート範囲を拡大中。主な実績は、2015 年7 月に2 つのギネス記録を樹立した「シェンムー3」(約633 万ドル)など。
坂本 一也氏 (アニメーション監督、株式会社ライデンフィルム京都スタジオ)
1980年生まれ。岡山県出身。大阪デザイナー専門学校卒。京都アニメーションを退社後、現在はライデンフィルム京都スタジオを拠点に関西を中心に活動。同室長も兼任する。「涼宮ハルヒの憂鬱」で演出デビュー以降「けいおん!」「劇場版魔法少女 まどか☆マギカ[ 新編] 叛逆の物語」「テラフォーマーズ」等、様々な作品で原画、演出、作画監督として携わる。初監督として今年3 月に「彼女と彼女の猫-Everything Flows-」を発表。業界で活躍する一方で大阪成蹊大学、大阪アミューズメントメディア専門学校でも講師を務め後進の育成に力を入れている。
佐野 リヨウタ氏 (「つめあと残すアニメ。」株式会社魚雷映蔵 代表 / プロデューサー)
1987年、大分県生まれ。2011年、関西テレビ主催「BACA-JA」にて短編アニメ「阿呆ロートル」が最優秀賞を受賞。それを機に、京都にてアニメプロダクション「魚雷映蔵」を設立。自主企画の短編アニメを始め、アニメーションや3DCGを活用したCM、ミュージックビデオなどを手掛ける。2014年、京都市営地下鉄PRプロジェクト「地下鉄に乗るっ」のアニメCMを制作し、2016年3月に同作の短編アニメ制作をクラウドファンディングを活用して企画し、目標の10倍である1,000万円を達成。
浜津 守氏 (アニメーション演出家、大手前大学メディア・芸術学部教授)
福島県郡山市出身。1953年生まれ。現代思潮社主宰『美学校』赤瀬川原平・絵文字工房及び木村恒久・図工工房卒業。在校中に現代思潮社と青林堂『ガロ』編集部の臨時社員をする。TV放送局美術センター勤務を経て、東映動画、サンライズ、東京ムービーなどの外注アニメーターとなる。
サンライズで「機動戦士ガンダム」初代TVシリーズの動画チエック、映画「機動戦士ガンダム」三部作で原画スタッフとなる。続く富野喜幸監督作品「イデオン」のTVシリーズ及び映画のメインスタッフとして参加。松竹映画「クラッシャー・ジョウ」設定制作、色彩設定、演出助手を担当。「巨神コーグ」演出・絵コンテ、東宝映画「アリオン」演出担当。
主な監督作品 /上條淳士原作「Toーy」(sony
VTR)/テレビ朝日放送「鎧伝サムライトルパー」/角川映画「アルスラーン戦記」/東宝映画「夜をぶっとばせ」(かわぐちかいじ原作「愛物語」より)/
月刊「LaLa」DVD「火宵の月~秋狂言~」/ルパン三世DVD「生きていた魔術師」/東京ムービーTV[ガラスの仮面]。
他にTV「それゆけ!アンパンマン」「キョロちゃん」NHK教育TV「おでんくん」「ヒゲぴよ」などの絵コンテを担当。
少年ジャンプ連載「Bastard!!(虚ろなる神々の器)」PlayStation、アニメーションパート監督・絵コンテ・演出。
2011年 KOBE『三国志演義ミュージアム』常設アニメ「三国志 演義列伝 英傑群像」演出・絵コンテ。
2009年より大手前大学にてメディア芸術学部の教授を務める。